- プラスターボードをカットするには何が必要?
- 最低限必要な道具を知りたい
- 道具以外に準備するものは何だろう?
いざプラスターボードをカット加工しようと思っても建築で使う道具は種類が多すぎて何を準備すれば良いか分からないですよね。
見たことも聞いたこともないものや、実際にどう使うかがよく分からないものばかり。
あれば便利なんだろうけど、実際なくても事足りるなんてことも良くあります。
職人さんは腰袋にいろいろな道具を装備していますが、実はプラスターボードの加工で必要な道具はそこまで多くないんです。
なぜならプラスターボードは石膏でつくられているので、カッターでも簡単にカット加工ができるから。
ここで少し筆者のプロフィールを紹介。
私は空間創りを15年以上やっています。
店舗、オフィス、住宅の内装やディスプレイ、イベント空間の会場作りなどゼロから新しい空間を作るのが仕事。
この記事では空間造りを生業としている私が『PB加工で最低限必要なもの7つ』を厳選して紹介!
これさえあればプラスターボードのカット加工は初心者でもできるようになります!
ぜひ最後までお付き合いください!
結論から先に言いますと必要なものは下記になります。
この7つさえ準備すればとりあえず大丈夫。
- カッター
- 定規
- ボードヤスリ
- ボードカンナ
- 養生
- スケール
- 作業台
おすすめの道具や、気を付けたいポイントも解説していきますので早速チェックしていきましょう!
そもそもプラスターボードのカット加工ってなに?
そもそもプラスターボードのカット加工ってなに?っていう人もいると思います。
分かってるよ!っていう人は読み飛ばしてください。
(ちなみにプラスターボードは頭文字を取ってPBと略します。)
プラスターボードは1820㎜×920㎜サイズが良く使われます。
壁を作る際はプラスターボードをLGSに貼っていくわけですが、定尺のままだと貼れない場所が必ず出てきますよね。
その時に必要なサイズにボードをカットしてパズルのように組み合わせてLGSに貼っていきます。
そのカット加工することをボード加工(PB加工)と呼んでいます。
【プラスターボードのカット加工】準備するもの7つを紹介!
ボード加工に必要な道具、準備するものは下記になります。
- カッター
- 定規
- ボードヤスリ
- ボードカンナ
- 養生
- スケール
- 作業台
とりあえずこのつ7つがあれば大丈夫。
太い刃のカッター
太い刃のカッターが必要です。
細い刃のカッターはすぐに折れてしまうのでNG。
プラスターボードは厚みが9.5㎜と12.5㎜の2種類があり、カッターで刃を入れて折り曲げてカットしていきます。
壁の下地になるくらいなのでそこそこ硬く、細いカッターですと作業を繰り返していくうちに確実に刃が折れます。
また、ツメ付きのカッターを準備すると何かと便利です。
長い定規
真っ直ぐカッターの刃を入れるための定規です。
プラスターボードの良く使われる一般的なサイズは1820㎜×920㎜なので、長めの定規を準備しましょう。
短い定規でスライドしながらカッターを入れると、どうしても誤差が生じてしまいます。
手元が滑って定規を押さえている方の手をカッターで切ってしまう事故も良くある話です。
事故防止のためにガード付きのボードカット専用の安全定規があるので、専用定規をおすすめします!
専用定規には滑り止めのゴムが埋め込まれているのでより安全ですね!
ボードヤスリ
ボードの切り口はデコボコしています。
そのままボードを並べてビス止めしていくと、どうしても隙間ができたり寸法が狂ったりしてしまうので、ボード切り口を滑らかにするためにひと手間加えます。
そこで使用するのがボードヤスリ!凹凸を削って滑らかにします。このひと手間がとても重要ですね。
✅刃の種類は大きく分けて3種類。
- 鉄製刃(鬼目ヤスリ)
- テトラブレード刃
- ファインセラミック刃
お互いメリット、デメリットはありますが個人的にはセラミック製がおすすめ。
セラミック製は鉄製に比べて高価ですが耐久性があり、軽いというメリットが。
✅ヤスリ目も3種類。
- 荒目
- 中目
- 細目
荒目でヤスリをかけたあと細目で仕上げると、きれいに仕上がります。
目に関しては1台二役、三役をこなせる便利なボードヤスリもありますよ。
ボードカンナ
ボード加工の工程の中には面取り作業や、下紙を取り除く作業があります。
カッターでも施工可能ですが、『ボードカンナ』があればより簡単に!
一番のメリットは誰がやっても面取り精度が変わらない事。
ボードカンナを使う事で面取り幅も1㎜~4㎜で調整すること可能。
特に初心者は準備すべきアイテムです。
長さもいくつかあるのでお好みで良いと思います。個人的には短いと力が入りにくいので長めの物を使っています。
床を汚さないための養生
ボードヤスリを使ってボードを削ると石膏の粉がめちゃくちゃ出ます。
床養生をしないで作業をすると大変なことに!床が真っ白になって大惨事。
ものすごい細かい粉なので、ふき取っても拭き跡が残りますし、掃いても床の細部に入り込んでしまいます。
また、作業中は靴の裏にも粉が付きます。その状態で歩くと白い足跡がそこら中に!
なので作業場以外にも歩く可能性のある場所は全て床養生はしておきましょう。
JIS1級規格のコンベックススケール
カット寸法を測るために必要になります。
内装用で使うならJIS1級規格のコンベックススケールを使いましょう。
スケールはどんな作業でも使う一番使用頻度の多い道具なのでそれなりのものは準備しておいた方が良いですね。
25㎜以上のテープ幅メジャーを選べばテープを伸ばした時にある程度、水平垂直を保持してくれます。
テープ幅が広くなればなるほど保持力は上がりますが、重さや大きさも上がるので使用目的によって見極めましょう。
同じく長さもですね。1m・2m・3.5m・5m・5.5m・7.5m・10m等の長さがあります。
長さとテープ幅のバランスを見て選びましょう。
自分にちょうど良い高さの作業台
ボード加工するための作業台です。
作業台がなくても加工することは可能なのですが、途中で後悔するでしょう。
作業しやすい高さの作業台を準備して、その上にプラスターボードを積み上げて作業しましょう。
作業台は持ち運びや収納性を考慮して組み立て式がおすすめ。
また、耐荷重も必要になります。
【ついでに準備】あると便利なもの3つを紹介
必ず必要になるわけではないですが、あると便利な道具を紹介します。
作業効率アップや、後片付けが楽になったりしますので早く作業を終えたい人にはおすすめです!
鉛筆
プラスターボードにカット寸法のしるしを付けたりカット寸法を控えたりするために使います。
しるしがないとどこに定規を当てれば良いか分からないですからね。
鉛筆ならボード以外でもLGSや木やコンクリなど、どこにでもしるしを付けることができます。
おすすめは建築用の太芯シャープペンシル!芯の色も赤・白・青などいろいろあります!
マスカー養生
床養生は紹介しましたが、作業環境によっては周辺養生も準備したほうが良いでしょう。
特に室内で作業を行う場合は要注意!粉塵はとても軽く細かいため、少しの風や人が動くだけでも遠くに飛んでいきそこら中に付着します。
作業終了後に部屋にあるものを指でなぞると、指が白くなるなんてことはよくあります。
作業周辺にある家具や荷物などにも養生を覆いかぶせる必要あり。
そこで周辺養生で役立つのがマスカー養生!マスカーで周辺を完全に囲うことが可能なので粉塵も養生内にとどまります。
掃除機
もし粉塵が付着してしまった場合は掃除機があると便利です。
ホウキで掃いても細かすぎて取り切れないですし、拭くと白く拭き跡が残ってしまうので逆効果です。
掃除機なら楽に粉塵を取りきることができますね。
特にカーペットや絨毯に粉塵が付着した時は掃除機がないとつらい思いをするかと。
準備するならハンディタイプがおすすめです!
コードタイプですとせっかく掃除したのにコードに付着した粉塵がまた床を汚してしまったります。
【まとめ】必要なもの一覧表!【加工手順も紹介】
この7つ道具をそろえればボード加工はすぐにでも施工可能です!
加工方法もポイントをさえ押さえればそんなに難しい作業ではありません。
ここでPB加工の作業手順をざっと紹介!
- 床を養生して作業台を準備
- カットする寸法を測る
- プラスターボードに鉛筆でカット寸法のしるしを付ける
- 定規を使いカッターを入れる
- プラスターボードを折る
- プラスボードの裏面からもう一度カッターを入れる
- 切り口に残った下紙をカッターで削ぎ落す
- 切り口をボードヤスリで滑らかにする
- ボードカンナで面を取る
作業手準の詳しい解説は別の記事で紹介します!
道具をそろえて早速チャレンジしてみましょう!
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