昨今のDIYブームに乗ってDIYを始める人も増えていると思います。
でもDIYを始めると言っても「どんなものが必要か」「どんな環境が必要か」が漠然としていて良く分からなくないですか?
- DIYを始めるのにとりあえず必要なものって何?
- DIYを始めるのに考えるべきことは何?
私も家を建てた事をきっかけにDIYを始めたのですが、何から準備したら良いのか手探り状態でした。
DIYを始めて1年が経ちましたが、今思えば最初のうちから「これ買っておけば良かったな」とか、「これ想定しておけば良かったな」と思うことがあります。
そんな経験からDIYを始めるにあたって先ず最初に考えるべき4つのポイントを紹介します。
- 最初に考えておきたい4つのポイントが分かる
- 作業環境の検討すべきポイントが分かる
- 基本的な道具の揃え方がわかる
当記事を読めば、これからDIYを始める人が何をどうすれば良いか迷わず、スムーズにDIYを始められるようになれますよ!
- DIYをスムーズに始められるようになる
- DIYを始めるにあたって致命的なミスを防げる
私もDIYを始めてから、もっとこうしておけば良かったなーと思う事はたくさんあります。
具体的には換気や電源などの設備関係。ここまで想定してDYIを始められれば完璧ですね!
私のプロフィールも簡単に紹介しておきます。
- イベントの会場設営、店舗をメインとした内装業界に携わり15年(営業職)
- 営業、提案、発注、現場と業界の裏側を一通り経験
- 時間と場所とお金のゆとりをDIYに全力投球
- 業界経験を活かした空間創り、物つくりを実践中
仕事では「もの作り」「空間創り」を生業にしていますので、設計、見積り、現場監理と全て経験してきたことがDIYにかなり役立っています!
当ブログでは15年の業界経験を活かしたDIY術を発信しています!
【STEP1】作業場所(環境)を決める
まず最初に決めることは作業場所(環境)をどうするか?です。
DIYは材料を切ったり組み立てたり、塗装したりするのに意外と広いスペースが必要。
そのスペースを確保できるかを考えましょう。
屋外?屋内?
作業場所を決めるのに検討すべき点は
- 屋外にスペースを確保するか
- 屋内にスペースを確保するか
基本的には屋外になる事が多いと思いますが、マンション住みだとそうは行きませんね。
それぞれの事情に合わせて決めましょう。むしろ屋内でやるメリットもあります!
ただなんだかんだで屋外の方がおすすめです!
なんでかと言うと木材を加工した時の粉塵がすごい舞うからです。DIY専用部屋にしないと大変なことになるので、屋外の方がその辺は気楽なことは大きなメリットです。
屋外作業場のメリットは下記記事で詳しく解説しています!
【DIY】屋外作業場のメリット、デメリット、注意点は?最適な屋外スペースは車庫だった!
広さはどれくらい必要?
確保するスペースは広いに越したことはありませんが最低限必要なスペースの目安があります。
- 作業台の周りをストレスなくぐるぐる周れるくらいの広さ
- 作業台の前後左右+90㎝くらい
DIYでは作業台を中心にぐるぐると移動することが多いです。
一方向からしか作業台にアクセスできないと、とても不便を感じますし作業効率も悪くなるので作業台の前後左右は体が自由に回れるようにしておきましょう。
その人の体の大きさによって「ストレスなく」の範囲は変わってきますが概ね作業台の前後左右に90㎝のスペースがあれば十分かと。
逆にそんなにスペースが取れない場合は作業台の大きさ調整もあり。
あったほうが良い設備
スペースだけでな最低限必要な設備もあります。
- 電源
- 換気
- 照明
電源
DIYには電動工具が欠かせないので100V電源は必須です。最近では充電式が主流となっていますが、充電するにも近くに電源があったほうが便利。
換気
想像以上に粉塵が舞います。塗装も油性塗料を使うものなら換気なしでは気持ち悪くなってしまいますね。
窓のない室内だけは絶対に避けたほうが良いです。
照明
冬になるとすぐに日が暮れます。手元が暗いとミスの原因となりケガをする可能性も高くなるので、明るい環境で作業しましょう。
【STEP2】作業台をつくる
作業場所が決まったら、作業台を準備しましょう。
スペースだけ確保して、床で作業しようものなら効率も上がりませんし、腰を痛めます。
回転系の電動工具を足で蹴ってケガする可能性だって出てきますね。
面倒でも必ず準備しましょう!
作業台の種類は?
作業台について最初に決めることは作業台の種類!大きく分けて以下の3種類です。
- 常設型
- 可動型
- 組立型
DIYをやる頻度や環境、作業場所のスペースによって変わってきますね。
常設型 | 可動型 | 組立型 | |
---|---|---|---|
使用頻度 | 高い | 普通 | 低い |
安定感 | 高い | やや低い | やや低い |
スペース | 広い場所が必要 | やや広い場所が必要 | 狭くてもOK |
機動力 | 動かない | 横移動は可 | 持ち運びOK |
耐久性 | 高い | キャスターが不安 | そこそこ高い |
常設型向きの人は
作業スペースも十分でガッツリDIYをやりたい人
可動型向きの人は
常設するほどスペースに余裕はないけど、DIYに割く時間は結構ある人
組立型向きの人は
作業スペースに余裕がなく、週末にDIYを楽しみたい人
作業台の大きさは?おすすめは1800㎜×900㎜
おすすめの大きさは1800㎜×900㎜。
これくらいの大きさがあれば、工具や道具を広げても十分に作業ができます!
ただ作業場所が狭い場合は、そこまで大きくなくても大丈夫です。
最低でも900㎜×900㎜は欲しいですね。
作業台の大きさのパターンとしては
- 1800㎜×900㎜
- 1500㎜×900㎜
- 1200㎜×900㎜
- 900㎜×900㎜
このあたりから作業スペースに合わせて選びましょう。作業台の前後左右をぐるぐる周れる大きさで良いと思います。
おすすめの作業台『ペケ台』と『ウマ』
まず最初はどっしりと構えたthe作業台と言う常設型よりは、簡易的なものでOK!
と言うのも使わないときは仕舞っておきたいという人がほとんどだと思います。
それでいて、それなりに頑丈である程度の重量に耐えられるものが良いでしょう。
そこでDIYで一般的に良く使われているものを2つの作業台を紹介します。
- ペケ台
- ウマ
どちらも頑丈で耐荷重があります。且つ使わないときはコンパクトになるのが嬉しい!
ペケ台
組み立て式なの持ち運びしやすく、収納にも便利
大工さんがよく使っています。
ペケ台の作り方、ペケ台のメリットの詳細はこちら
【作り方完全ガイド】DIY作業台はペケ台で決まり!おすすめする7つの理由
ウマ
丸ノコで長尺物を加工するときに便利
別名「ソーホース」
マイターソーステーションがあると超絶便利!
スライド丸ノコを買ったら是非検討してほしい作業台が「マイターソーステーション」
これがあると圧倒的に作業効率が上がりますし、加工精度も格段に上がります!
同じサイズの木材を無限にカット可能!
【STEP3】道具をそろえる
作業場所が整ったら道具を揃えましょう。
道具と言っても無数にあるし何を買えばよいのかよく分からないですよね。
やりたいことによって必要な道具も変わってきます。
先ずはどんなものが必要になってくるかをざっくりと押さえておきましょう!
【木材の5大加工】加工用途によって工具を選ぶ
DIYで物つくりをするには木材の加工は必須です。
どんな加工をするかによって使う工具も変わってきますので、加工別に揃える道具を選びましょう。
木材の加工はざっくり5つの加工に分けられます。
- 掘る
- 穴を空ける
- 削る
- 切る
- 締める
また、それぞれの加工で使う工具には大きく2つに分かれます
- 電動工具
- バッテリータイプ
- 100V電源タイプ
- 手動工具
電動工具は電源の取り方で2つに分けられますね。
いきなり全ての加工に対応できるよう工具を揃えるのは金銭的にも大変なので、優先順位を決めて購入しましょう。
加工用途別の代表的な工具は別記事で紹介します!
【測定道具】DIYに必要な6つの測る道具
DIYに数字はつきもの。何を作るにも「寸法」を測ることはマスト。
ここを適当にしていたら出来上がりはめちゃくちゃですね。基本中の基本なので押さえておきたい道具です。
測る対象は6つあります。
- 水平を測る
- 距離を測る
- 長さを測る
- 直角を測る
- 角度を測る
- 深さを測る
それぞれ使う道具も変わってきますが、特に使用頻度が高い道具は「長さ」と「直角」を測る道具。
長さだったらコンベックス。直角だったらスコヤは欠かせないでしょう。
【固定する道具】代表的な6つのクランプ
固定する道具と言えば「クランプ」
材料の固定や圧着には欠かせない道具で使用頻度もかなり高いでしょう。
材料の加工時には必ずと言っても良いほど固定が必要です。クランプなしでは加工の精度にも影響が出てきますね。
一口にクランプと言っても種類も様々です。
- F型、L型クランプ
- B型クランプ
- C型クランプ
- クリップクランプ
- コーナークランプ
- ベルトクランプ
クランプは同じ種類でも何個か持っておくと良いです。DIYでは複数個所を固定しながらの作業が多くあるので、1個だけでは足りない場面に必ず出くわします。
ちなみに私はクランプを買う時は同じものでも2個づつ買うようにしています。
【消耗品】最初から持っておいた方が良い5つの消耗品
道具関係は丁寧に使えば長く使えますが、DIYには消耗品も必ず必要になってきます。
基本的には必要なときに必要な分だけ購入すれば良いですが、これから紹介する消耗品はDIYをするうえで絶対に必要な消耗品なので、「使いたいときにない!」なんてことにならないように予め準備しておいた方が良いでしょう。
- 木工用ビス
- 木工用ボンド
- マスキングテープ
- ウェス
- サンドペーパー
木工用ビス
長さや種類がたくさんあるので、どう選んでよいか分からないと思います。
とりあえず覚えておいてほしいことは長さを決める基準。
ビスの長さ=ビス止めしたいもの+20㎜
サンドペーパー
粗さが数種類ありますね。
私は下記を常に常備しています。
- #60
- #120
- #240
- #320
- #400
比較的、使用頻度の高いのは#120~#320ですね。
どんな時にどの粗さのペーパーが必要かは別の記事で解説します。
木工用ボンド
ボンド系もいくつか種類がありますね
私はコニシボンドを使っています。
ボンドの種類は別記事にて
ウェス
塗装をするときは必ず使います。
良く使うのはスコットのショップタオル!
破れず丈夫なのが嬉しい。
マスキングテープ
正直何でも良いです。
テープ幅やお好みの色で選びましょう。どれも大差ないです!
【STEP4】収納場所をつくる
DIYは工具、道具、消耗品のほかに材料など、やればやるほど物が増えて行きます。
作業場所のほかに収納場所も予め考えておいた方が良いでしょう。
収納棚を置ける倉庫みたいな場所があると非常に便利です!
ちなみに私は納戸として使うはずだった場所を材料置き場、道具置き場にリフォームしました!
材料置き場
木材はちょうど良く使い切ることの方が少ないので端材がどんどん溜まって行きます。
私もそうですが大体の人が「何かに使えるだろう」と端材を捨てられずに保管しておくことになるかと。
板状のものや棒状のものや厚みも大きさも様々な材料が溜まってくるので、何をどう保管するかを想定しながら材料置き場を考えましょう。
何がどこにあるか自分で分かるようにしておくとロスが少ないです。
- 形状別に保管
- 厚み別に保管
- 長さ別に保管
- 木種別に保管
などなど。自分なりの保管方法を決めて材料置き場を作りましょう!
特に溜まりやすいのがツーバイフォー材やワンバイフォー材!DIYでは良く使いますね。
これらの専用端材ボックスを作ったので、別記事で解説します!
ゴミ箱も準備しよう!
材料は保管するものばかりでなく、使えない端材もたくさん出てきます。
木材だけでなく、いろいろなゴミが発生するので「木材用」と「その他用」と2つあると便利です!
ゴミ箱の作り方は下記記事で解説!
道具、工具の収納
道具、工具の収納方法も決めておきましょう。
特に電動工具は場所を取りますし、盗難の観点からもその辺に置いておくわけには行きません。
細かい工具、道具関係も増える一方です。クランプや測定器具、インパクトドライバーのビットなど、どこに何が置いてあるか分かるように収納を考えましょう。
道具、工具関係の収納は下記がおすすめです。
- 良く使うものは壁面収納
- 細かい物は引き出し収納
良く使うものは直ぐに手に取れるようにしておきたいですし、細かい物は無くなりやすいので引き出しにしまっておきたいですね。
有孔ボードを使った壁面収納はおすすめです!
DIYでDIYを始めよう!
DIYを始めるために最初に考えておきたい4つのステップを紹介しました。
- 作業環境を決める
- 作業台をつくる
- 道具をそろえる
- 収納場所をつくる
特に大事だなと思うのは作業環境!
収納場所も含めて、環境面、特に設備関係はあとあと変えようと思うと大変なので最初から計画的に考えておきたいですね。
あとは基本的に自由です!
作業台も収納も絶対にこれと言った正解は無いので環境に合わせて自分のやりやすい、使いやすいように自由に考えると良いと思います!
DIYは自由なところも魅力的ですからね。
作業空間もDIYで自分だけのオリジナル工場を作ると良いでしょう!
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